2016年9月24日土曜日

日本人の不注意な発言について

コトバンクという朝日新聞社が提供する用語解説サービスのヒスパニックについて井上健氏の意見の引用が適当とは言いかねる。このような説を最もらしく述べることはナイーブではないか?

とくに井上氏の発言で差別的というか侮蔑的と思われる箇所は下記の3点である、この本文をスペイン語にすればどのような反応があるか、想像することができなのか?

概して、英語の習得に力を入れず、家庭、職場でも可能な限りスペイン語を使おうとする
2  エスニック・グループの中でも貧しい部類に属し、教育レベルも低い
3  アイデンティティーを脅かすもっとも大きな問題を孕(はら)んだマイノリティー集団

さらに、記事の前半のラティーノとヒスパニックという呼称について地域グループ名と言語話者グループのカテゴリーの混同をしていることに無自覚、かつカリフォルニアを含む諸州は本来、メキシコの領土であったところをアメリカが戦争をして奪った土地であり、前史以前より居住していた人々がいたことに対する考慮がかけている。

以下、コトバンクの記事を貼り付け

ヒスパニック・アメリカンスペイン語を母国語とする中南米出身者やその子孫で米国に居住する人々を指す。中南米の出自により自覚的なラティーノ(Latino)という呼称も、特にカリフォルニア州などでは一般的。これに対して、ヒスパニックには、スペインの伝統を意識する語感があり、政財界などではこちらが好んで使われる。メキシコ系が6割、プエルトリコ系が2割、キューバ系が1割を占める。メキシコ系は主にカリフォルニアニューメキシコアリゾナコロラドなどに、プエルトリコ系はニューヨークに住む。2000年には黒人を抜いて、最大のマイノリティー集団となり、その数は約4300万人。概して、英語の習得に力を入れず、家庭、職場でも可能な限りスペイン語を使おうとする。そうした実態が、全米各地の「英語(公用語)化」運動に拍車をかけることとなった。英語公用語化法はすでに23州で成立している。エスニック・グループの中でも貧しい部類に属し、教育レベルも低いが、同一地域に定着して地元に利益を還元する傾向は黒人より強く、多くが投票所に足を運ぶことから、一大政治勢力を成すに至っている。元来、民主党の固い支持層であったが、所得の増加、生活の向上と共に、共和党支持に転じていく傾向がある。カトリック信者が多く、04年大統領選においては、同性婚、妊娠中絶容認に反発した票がブッシュ支持に流れた。アメリカン・アイデンティティーを脅かすという意味ではもっとも大きな問題を孕(はら)んだマイノリティー集団で、米国を2つの民族、文化、言語に分裂させる可能性への危惧から、一部で「ヒスパニック脅威論」さえささやかれる。ヒスパニックで最多のメキシコ系アメリカ人は、男性をチカーノ、女性をチカーナと呼ぶ。
(井上健 東京大学大学院総合文化研究科教授 / 2007年)

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